未知の反対は?
前回は、未知は道につながっているというお話でした。
では、未知の反対はなんでしょうか?
未知の反対は、既知ですね。
既知を変換してみましょう。
既知=基地となります。
なんだか、面白くないですか?
未知は、道。
既知は、基地。
すでに知っていることを、ベースに外へとつながっていく。
そんな風に思えませんか?
ともすれば、人はすでに知っていることに価値を置きません。
知らないこと、新しいことの方が価値があると思ってしまいがちです。
しかし、基地という戻る場所がないと道に迷ってしまうことにもなりかねません。
知っていることも、大事ですよね。
2015年のラグビーW杯で話題になった、五郎丸選手のルーティーン。
キックの前に、一連の決められた動作をします。
五郎丸選手だけでなく、野球のイチローも打席のなかで一連のルーティーンを行います。
ルーティーンは、集中力を高めるために同じ動作を繰り返すと言います。
いつも同じ動作で、プレーに臨むためにどんな場面でもいつも通りのパフォーマンスが発揮できるということです。
しかしこれって、試合の瞬間だけのことなのでしょうか?
別の意味もあるような気がします。
イチロー選手は、毎朝朝食にカレーを食べるということが話題になっていました。
(今は、カレーではないようですが)
これも、ルーティーン?
実は、いつも同じことを繰り返すということは基地(ベース)作りなのだと思います。
しかし、今はやっていません。
ルーティーンであれば、打席に入る前でなくバッティングの動作中も同じ方が良いわけです。
しかし、イチロー選手は色々と微調整を繰り返しながらバッティングフォームは変化しています。
ただ、その前のルーティーンは一緒です。
これは、変化のためのルーティーンではないでしょうか?
一度に色々と変えると、何が良くて何が悪かったかは判断しにくいです。
一つの要因だけで変わったのか、変えたモノ同士が影響しあって変わったのか全くわかりません。
なので、日常生活までルーティーンとして過ごすことで変化に気付きやすくなるということだと思います。
何もこれは、バッティングだけの変化でなく、わずかな体調の変化にも気付くということです。
変化するために、未知へ挑む。
当たり前ですね。
その為には、変化しない基地となるものが大事。
矛盾しているようですが、矛盾している方が案外本質だったりします。
既知は、基地以外にも「吉」「機知」なんて変換ができますから良い意味ですよね。
そういえば、スティーブ・ジョブズもいつも同じ服を着ていましたね。
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