北極星

僕は、修行が目標になっているなぁ」

そう思ったのは、ブックオフへ行った時のことでした。

通りかかった漫画のコーナー。

そして目に付いたのは、ドラゴンボール。

久しぶりに本を取り、何気なくペラペラとめくると主人公、悟空の修行のシーン。

ボロボロになるまで修行をしています。

悟空は、サイヤ人という人種。

死にそうになるまで修行すると爆発的にパワーアップします。

子供の頃、修行して強くなって、強大な敵を倒していくストーリーにワクワクしたものでした。

何回も何回も漫画を読んでいたので、辛い修行をする悟空って、すごいなって思い込んでいました。

ん？思い込み？

思い込みでなくて、普通にすごいんじゃないの？

そんな声が聞こえてきそうです。

僕が、思い込みだなぁ思ったのは

「なんで、悟空は辛い修行を耐えれたのか？」

と疑問を持ったからでした。

マゾでなければ、好んであんなに体を痛めつけないよなぁ。

辛いのは、分かっているのによく耐えれるよね…。

そう思ったからです。

なぜ、悟空は辛い修行ができて、僕は辛い修行は嫌なのか？

そんな問いが浮かんできました。

…ん？

悟空って、どんな気持ちで修行をしていたんだろう？

そう考えると、悟空は修行のことはあんまり考えていない。

そう思えました。

悟空の目標は、敵を倒して平和を取り戻すこと。

そのために必要なものは、修行をして足りない力を増やすこと。

修行が目的ではないのです。

目的ではないからこそ、修行がうまくいったかどうかに囚われずに続けられたのではないでしょうか？

それは、目玉焼きを食べるのにフライパンを火にかけて、油をひき、卵を割る。

そんな風に、当たり前にやる工程が修行がなっているのです。

それとは反対に、僕は修行をするとこが目的とすり替わっていました。

夢を叶えることが、目的なのに…。

だから、うまく修行ができないと辛くなっちゃたんんですね。

気をつけないと、目標と手段がズレちゃうことがありますね。

昔の船乗りは、北極星を起点に方位を把握し進路を決めていました。

目標という北極星は、常に頭に置いていないと迷ってしまいますね。

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もちろん、国籍なんて関係ありません。

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